「高校時代は人生の土台を作るとき」         24年度の生き方講演会

宇宙飛行士山崎さん、泉丘生に語りかける

母校・泉丘校の平成24年度「生き方講演会」が10月18日、啓泉講堂に宇宙飛行士の山崎直子さん=写真=を講師に迎えて開かれた。山崎さんは「宇宙・人・夢をつなぐ」と題して講演、全校生徒に対して「高校時代は人生の土台を作る大切な時である。いろんな知識を身につけよう」と訴えた。
 山崎さんは1986年(昭和61年)1月29日未明、テレビで宇宙へ向かうスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発を知った。8人の宇宙飛行士の尊い命が失われ、中でも初の民間宇宙飛行士で高校教諭だったシャロン・クリスタ・コリガン・マコーリフさん(享年37歳)の死に大きなショックを受けた。中学3年生の山崎さんの夢は先生になることだった。
女性であり、妻であり、母であり、教師だった彼女の夢をつなぐ一人になりたい。そんな思いが山崎さんを自然に宇宙飛行士の道へ導いていったと話す。
 お茶の水女子大附属高校から東大工学部航空学科に進み、宇宙開発事業団に入社、宇宙飛行士に選ばれてからの訓練の様子、2010年4月5日から15日間、日本人女性2人目の宇宙飛行を体験するまでの話の中で、山崎さんは@外で活躍したい時はまず自分の足元から固めよ、日本のことや郷土のことを勉強しておかねばならないA行動に移さなければ何事も始まらないB分からなければ自分で調べよ、そうすれば身につくC繰り返し訓練・勉強したことはいつか必ず役に立つ―と生徒たちに語りかけた。
 また、講演後の質問コーナーでは壇上を降りて質問する生徒の横まで行き、丁寧に答えて握手をするなど気さくな一面も見せた。