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関東一泉同窓会「第1回交流会」で学ぶ    ・平成29年5月20日

 関東一泉同窓会の北川秀二会長(泉丘30期)が提唱する「縦糸企画」(先輩と後輩の絆を深める企画)の第1弾となる「関東一泉同窓会・第1回交流会」が5月20日、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターで華々しく開催された。シンポジウムのタイトルは「人生の教訓〜現代を生き抜く糧について」。パネラーは高浪克子さん(同4期)と新谷修さん(同11期・関東一泉同窓会前会長)、コーディネーターは宇野明美副会長(同23期)が担当した=写真=。

 高浪さんは、昭和24年学校制度改革で校名が金沢第一高校から金沢泉丘高校となり、授業・教室・生徒会・男女共学・部活動など初めてのことが多く、戦前との違いや変遷も含め当時の様子を興味深く語られた。人間関係は大切に、気の合う人との付き合いは長く続くものであり、戦争で幾度か転校した小学校や制度改革のあった女学校時代からの交友はもちろん、就職し石川県庁東京事務所時代は観光関連、マスコミ関係に従事したが、その交流も続いているとの事である。昭和58年に関東一泉同窓会では幹事は50歳の期が担当する決まりを作り、その第1回目の幹事となり、当時ならではの苦労も様々あったと話された。
 新谷さんは、「心身一如」が金沢泉丘高校の教育目標で、心=知性と理性、身=感情と情緒は、舵とエンジンであってバランスが重要だと説かれた。昭和30年代は高度成長期で、石炭から石油に移る時代であり、金沢大学工学部を卒業し、東亜燃料工業株式会社に入社した。その後東燃テクノロジー株式会社に出向、国内・海外(台湾、シンガポール、インド、スペインなど)のプロジェクトに従事、国際化に触れることができ良い経験が出来た―と話された。組織での対人対応については、挨拶した以上は(懐の)中に入る、挨=押す、拶=迫るであり、信頼を得るには、誉める、叱る(場所をわきまえて、大勢の前はダメ)、感謝する(ありがとう、ご苦労さん)、詫びる(非は素直に認める)ことが重要で、座右の銘は「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」(山中鹿介)という事だった。
 特別ゲストの古澤英雄さん(一中42期)は、人生は何回失敗してもいい、しかし挫折するなという激励と、今も3つの事を守っているという事で、心に感じたことを日記に書く、9時間以上の眠る、ペンで葉書か手紙を書き、返信を楽しみにする事だと話された。
 当日は77名もの参加があり、引き続き懇親会も行われて杯を酌み交わしながら、先輩と後輩の絆が深く結ばれた1日だった。
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