泉丘高校の創立60周年記念祭の幕開けを告げる恒例の「一泉行列」が8月29日(金)、一泉同窓会会員ら約60人を含む380人が参加してにぎやかに行われた=写真=。
午前10時過ぎ、一中の本多町校舎跡地・金沢歌劇座前で出発式が行われ、山下一夫校長(泉丘19期)が「一中の伝統を泉丘に引き継いで整然と歩こう」とあいさつ、「頑張ろう」を三唱した。行列は応援団・チヤガールを先頭に同窓会、ブラスバンド、3年生や部活動有志と続き、広坂―香林坊―片町―野町広小路―市営グラウンドから母校へのコース4.5キロを1時間半かけて歩き、「一中・泉丘ここにあり」を県民、市民にアピールした。
今年の最高齢参加者は一中43期の中川松雄さんで90歳。長男で泉丘18期の恒雄さん(60)の助けを借りながらも時折降る小雨の中を完歩、現役生の拍手を受けた。また、事務局では今年初めて沿線で住居や事業所を構える同窓会員に対し、行列の通過時間をはがきで通知しておいたので、出迎えや激励はこれまでに増して多かった。弥生1丁目ではフラワーガーデンを営む松下良さん(一中53期)が花束を持って出迎え、生徒代表にプレゼントする一幕もあった。
グラウンドでの到着式では蚊谷八郎一泉同窓会会長(泉丘14期)が「私は毎年、行列に参加して現役生からほとばしるエネルギーを頂いている。今年もありがとう」と後輩たちにエールを送った。
記念講演会には約40人参加・8月30日(土)
泉丘創立60周年記念事業の第2弾「記念講演会」は、翌30日(土)午前9時半から母校の啓泉講堂で行われ、一泉同窓生約40人が生徒たちと共に聴講した。
講師の松井孝典東大大学院教授は「宇宙から見た人類と文明」と題して講演、自然圏だけの地球上に人間が誕生、人間圏を構成するようになった地球の駆動力は10万倍にもなっている。地球環境問題もそうした観点から改善策を考える必要があると訴えた。また、生徒たちには、自分がどんな人生を送りたいかを考え、その実現のためにどこの大学でどんな勉強をすればよいかを高校時代にしかり決めて欲しい。そのレールに乗って進めば100パーセント実現できると諭した。