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特別科学学級2回生が同窓会   ・平成22年5月13日(木)

 昭和20年に金沢一中に設けられた「特別科学学級」2回生の同窓会「野沢会」が5月13日、金沢駅前のホテル日航金沢で開かれ、会員11人=写真=が旧交を温めた。
 同学級は太平洋戦争の敗色濃厚な昭和19年末、国が科学戦で劣勢との認識から遅まきながら科学技術の伸長を期して、青少年に対する英才教育を狙って編成したもので、金沢をはじめ東京2校(男女)、京都、広島の5都市にのみ設けられた。金沢では20年4月時点で金沢一中の1、2年生各1クラス、石川師範男子部附属国民学校の5、6年生各1クラスがあった。
 同学級1回生(一中56期・2年生)は1年生だった20年1月15日に理数科目の優秀な生徒16人が選抜されて発足、2回生は新1年生(一中57期)となった4月3日に28人で編成された。一中57期生(後に泉丘3期生となる)は40人編成で5クラスあり、特別科学学級2回生は1年6組とされた。
 1年6組の担任が野沢康夫先生だったことから「野沢会」と名づけられたもので、当日は野沢先生も高岡市から元気な姿を見せられた。幹事の米田彬さん(高槻市)が司会、田上光さん(砺波市)の乾杯の音頭で会が始まり、近況報告の後、一中や石川師範学校(当時は中村町)で学んだ思い出話に花が咲いた。同学級は8月15日の敗戦後しばらくして解散となった。

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