金沢一中・泉丘高校卒業生の美の同窓会「第37回一泉桜美会美術展」が9月8日から13日まで、金沢21世紀美術館で開かれた。同美術館での開催は2年ぶりで、会員58人と現役美術部員9人の力作80点が展示され、同窓生や一般市民ら2500人以上が鑑賞に訪れた=写真=。 月光に輝く白山の峰を描いた油彩画や、ドアをキャンバス代わりに級友の名前などを記した、角を突き合わせる闘牛をかたどった紙漆工芸、ケヤキの木での刻字など興味ある作品の中でひときわ同窓生の目をひきつけたのは物故会員の油絵。今年相次いで亡くなった横井衛さん(一中51期)の「葡萄」、大蔵吉夫さん(同47期)の「戸隠高原」、北徳一さん(同45期)の「ねぶた祭り」。3作品の前で級友たちが思い出話をする姿も見られた。 また、同展の作品は10月17日から11月3日まで白山市白峰の県立白山ろく民俗資料館で「一泉桜美会文芸展」として展示され、にぎわった。