石巻にドーム型診療所  一泉同窓会が全面支援  義援金に協力を!

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市にドーム型の診療所を建設しようと、一泉同窓会の有志が県や企業、大学の協力を得てプロジェクトチームを発足させた。6月18日、加賀市から部材を積んだトラックが現地に向けて出発した=写真=。7月上旬に完成する建物は石巻市立病院の眼科診療スペースとして利用される。
 一泉同窓会は募集中の義援金を全額被災地の医療環境改善に役立てるほか、同窓生の輪を広めて知恵、技術、物資などすべての面での支援に立ち上がった。
 被災地医療施設支援プロジェクトチームは、関東在住の2人の一級建築士・堀誠さん(泉丘26期)と寺崎悠真さん(同49期)、マーケッティングコンサルタントの池田真一さん(同26期)の3人が発案した。工期が短く、耐震、断熱性に優れた建物としてジャパンドームハウス(加賀市)に注目。同社に協力を求めて2棟が無償提供されることになり、ドームハウスを共同開発する金沢工大(泉屋利郎理事長・泉丘14期)の支援を取り付けた。
 チームリーダーの堀さんから相談を受けた一泉同窓会(清水義博会長・同22期)は、さる5月15日に開かれた代表委員会に支援を提案、全会一致で賛同を得た。義援金の全額寄付を決め、すでに6月15日に第1回の寄付金として50万円を寄贈した。
 石巻私立病院は津波で建物1階が甚大な被害を受け、各診療科は市役所などに設けられた仮スペースに分散して診療している。眼科診療所と待合室に利用されるドームハウスは、同病院の駐車場に建設され、7月4日の引渡し式には清水会長が出席を予定している。一泉同窓会事務局ではドームハウスによる第2、第3の診療施設が建てられるよう各期や個人から積極的に義援金が寄せられるよう呼びかけている。
 義援金の振込先口座番号は北國銀行泉野支店普通153−135524、講座名義は一泉同窓会代表 中山一郎(義援金)。直接、金沢泉丘高校内の同窓会事務局に持参しても良い。
 これまでに寄せられた義援金は次の通り(6月20日現在)。
 ◇泉丘10期・中山一郎(千円)◇関東一泉同窓会(30万円)◇泉丘26期・温井伸(1万円)◇泉丘29期・中村早苗(1万円)◇関東泉丘31期幹事一同(2万5千円)◇泉丘18期おはこ会(5万円)◇一中52期・松田利三(1万円)◇泉丘10期泉寿会(3万円)◇泉丘17期会(12万円)◇関東泉丘12期緑窓会(3万円)◇関西一泉同窓会総会会場で(3万6千955円)◇泉丘8期八泉会(3万円)