泉丘がスーパーグローバル高校に

文科省指定受け、文理融合で国際人育成


 母校・泉丘高校は27年度から文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定された。国際的に活躍できる人材の育成を図るもので、26都道府県の56校が選ばれた。指定期間は5年間で、各校には年間1600万円を上限に事業費が交付される。県内では昨年度指定された金大附属高に次ぐ2校目で、全国の指定校は112校となった。
 泉丘の事業は文系と理系の「文理融合」が特徴で、エネルギーや水、防災と言った国際的な課題に関し、政策提言できるリーダーの養成に取り組む。計画では1年普通科の全員が、現代社会について議論する力をつける「思考基礎」、統計学の手法を学ぶ「探究基礎」、コミュニケーション能力を高める「グローバル英語」の三つの新課目を週5時間受ける。
 28年度からは2年のクラス(9クラス)のうち1クラスを「スーパーグローバルコース」として学習内容を充実させる。エネルギーや化学物質、水や食料、防災・減災、高齢化の4テーマで研究する。建設機械大手のコマツや京大、国連大学などの協力を得て、海外・県外研修も実施する。
 泉丘は平成15年度から文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、理数科を中心に人間の生命と科学のあり方について考えさせる「人間科学」、大学などの研究者や自校教員による「コスモサイエンスT・U」、英語による研究発表の方法を学習する「サイエンス・イングリッシュ」、グループ別研究「AIプロジェクト」など様々な授業・行事を行って成果を上げている。