夏の高校野球 泉丘ナインが準々決勝で惜敗

 第98回全国高校野球選手権石川県大会に出場した母校・泉丘ナインは、劣勢を伝えられた初戦から相手校を次々と破り、11年ぶりに8強進出を果たした。7月23日、金沢市民球場での準々決勝では昨夏4強の小松大谷に一時は3−0リードしたが、6−8で惜敗した。敗れはしたものの泉丘は2本の本塁打を含む16安打の猛攻を見せ、三塁側スタンドを埋めたOBや現役生に多くの感動を与えてくれた=写真=。大会を終えて退部した3年生部員は次の目標の大学進学に向け、猛勉強を開始した。平成28年夏の厚い戦いを振り返ってみた。
 ◆一回戦(金沢市民球場)7月16日
   津 幡  000 100 040  5
   泉 丘  000 400 30X  7
 ○…泉丘は四回表に先制を許したが、その裏、七番柿の二塁打で勝ち越し、七回には三番牛田の本塁打などで3点を加え、逃げ切った。投打とも津幡有利との戦前の予想の中で、泉丘は14安打を放った。
 ◆二回戦(小松弁慶球場)7月19日
   泉 丘  100 000 120  4
   金市工  010 000 110  3
 ○…2−2の同点にされた泉丘は、八回二死一、二塁から三番牛田が左翼に2点二塁打を放った。その裏、1点を返されたが3番手の東が踏ん張った。
 ◆三回戦(金沢市民球場)7月21日
   北陸学院  000 000 2  2
   泉  丘  100 053 X  9 (7回コールド)
 ○…泉丘は春4強の北陸学院を9−2、7回コールドで下した。初回に四番尾島の左前打で先制した泉丘は五回に島田、三井の連続右前打、牛田中前打の4連打で2点、さらに二死から柿の二塁打で3点を加えた。さらに六回にも牛田の今大会二本目の3点本塁打でダメ押しコールドでの圧勝となった。
 ◆準々決勝(金沢市民球場)7月23日
   小松大谷  000 220 040  8
   泉  丘  111 010 002  6
 ○…初回、先頭島田がバックスクリーンに打ち込むなど泉丘は三回までに3−0とリード、五回を終えて4−4と好ゲームとなった。しかし、八回、失策や四球で一死満塁とされ相手主将の大宮に走者一掃の二塁打を打たれた。4−8と大きくリードされた九回裏、尾島が2点本塁打を打って食い下がったものの、4強入りはならなかった。大谷の11安打に対し泉丘は16安打を放ったが、細かい野球はできなかった。

 校舎の耐震工事のためグラウンドの半分にプレハブ校舎が建ち、今年3月までの2年間、満足な練習が出来なかった泉丘は、トスバッテイングや走り込みで力をつけ、4試合のチーム打率は3割8分3厘。本塁打は三番牛田が二本、一番島田と四番尾島が各一本など長打が17本も出た。打撃ベスト5は一番遊撃・島田健次B6割8分7厘、二番2塁・三井健矢A6割、三番3塁・牛田淳一B4割6分6厘、七番中堅・柿拓弥B四割一分六厘、四番左翼・尾島和樹B四割一分一厘