夏休み期間中の通常授業実施など遅れ挽回へ4施策

母校・泉丘が6月3日から

母校・泉丘高校は6月1日からの通常授業開始に続いて4日から部活も始まり=写真=、生徒たちはようやく例年通りの学校生活に戻った。しかし、大学受験を控えた3年生にとって約2カ月に及ぶ休校での授業の遅れはやはり心配の種。学校が打ち出した「挽回策」を紹介しよう。

泉丘高校は新型コロナウイルスの感染防止で休校になっていた間も、ユーチューブで動画を配信したり、オンラインの会話システムで宿題の質問タイムに充てるなど、間接ながら常に生徒と接する時間を設けてきた。しかし、何よりも直接生徒と接する時間が大切と4つの「挽回策」を打ち出した。

その第1弾が3年生の放課後補習(60分の8限目授業)。泉丘は全学年月〜木曜は50分×7限、金曜は6限。例年は県総体、総文終了後の9日開始だが今年は中止のため既に3日から補習を始めている。第2弾は全学年対象の土曜補習。昨年まで月1回程度だったのを今年は2回実施する。

第3弾は夏休み中の授業実施。昨年は7月21日から同月末まで全学年で午前中だけ補習授業を行っていたが、今年は月〜木曜は7限、金曜は6限まで通常授業を行う。さらに3年生はその後、放課後補習に取り組む。第4弾はお盆明け授業の実施。8月17日から21日までお盆前と同じように授業を行い、3年生は放課後補習となる。

高校時代の一番の思い出となる創立記念祭は8月29日から31日まで行う予定。3年生は泉丘特有の野外劇。2年生は模擬店。1年生はクラス展示で同月21日午後から準備期間に入り、授業や補習は行われない。

この「遅れ取り戻し策」について3年生に聞いてみると、多くから「ありがたい。校内は全教室冷房完備で心配ない」「コロナも授業の遅れも克服、創立記念祭で完全燃焼して2学期からギヤをチェンジ、もうひと頑張りする」との返事が返って来た。